さて、今夜は人生の、生きる事の意味を考えてみようか
まず夜空を見上げてくれ
東京の曇った夜の向こう、大気圏をガンダムと逆に越えると宇宙がある
無限の広さを持つ宇宙の片隅に、言われなければ見つけられないほどかすかに、星ぼしが渦まく銀河系が存在している
その渦巻きの端っこ近く 数え切れない星の中に、太陽系を見つけるのはたやすくはないだろう
中心にある太陽の周囲を回るゴミみたいにちっぽけな惑星の中でもたいして大きくもない惑星、地球
そのごく薄い表面に、「生きる」という活動がおこなわれている それ以外の宇宙全ては死の世界と言ってもいい
その表面にはびこる無限に近い数の「生きる物」の一粒の、瞬きする間もない刹那の寿命の中で何をなしたかが、人生の意味だ
どれほど高性能の電子顕微鏡でも、そんな極小なものはみつけられはしないだろう
演劇やるためにいい年してフリーターの人が、練習三日も休みで台本が増えていないとして、じゃあお前なんの意味があって生きてるの?とおまえらが疑問に思ったとしよう
お答えしよう
それはミハエル・シューマッハの人生と同じくらい、最初から意味なんてないんだよ?